ガタンゴトン肥薩線の旅-02


01の続き。

いさぶろう号に乗って、弁当を食べる大家さん。

いさぶろう号は「山線」の別名の通り、山をぐいぐい登っていく路線が売りだ。
出発すると間もなく電車がうぃんうぃん頑張っているのがわかった。
結構な坂を上っているらしい。

景色を眺めながらのんびりとお弁当を…と思っていた大家さんだったけど、
それはとてつもなくハードスケジュールだという事を思い知る。

「大畑駅」への到着だ。

ここで5分ほど停車。
そりゃあ、外に出るよね…。

スイッチバック
この写真はね、ただの切り替えじゃないんだよ。
肥薩線の「いさぶろう・しんぺい号」といえば、スイッチバックとループ線。
この左のレールを今し方通ってきたんだけど、
次に出発するときは、ここをバックするんだ。
そして右に見える線に切り替えてまた登っていくんだぜ。

という風景。

大はしゃぎのおおやさんと大家さんのご家族。

そしてループ線に入って間もなく「左手に先ほどの大畑駅が見えます」とのアナウンスが。

大畑駅
さっきまでいた駅が眼下にあるよ!
す、すごい。電車からの風景とは思えない。
大家さんは箸を持ったままぐいぐい見とれている。

車窓とオレ

とにかく風景がすごくて、明らかに名物弁当に集中できていない大家さんとその一家。
観光列車で名物弁当って絵に描いたような観光だけど、
けっこうハード。
ならどこで弁当食うんだって話し。
「次回の課題だな」と大家さん。
まだ旅終わってないのにもう反省。

途中でガイドのお姉さんが、日付プレートと駅員帽子を持って
「記念撮影いかがですか〜」って回ってきたよ。
電車大好きなお子さまなんか大喜びだね。
大家さんもノリノリでかぶって写真撮ってもらってたけどな。

そして休む間もなく、山線名物の「矢岳越え」
ここは電車をいちばん良い景色で止めてくれるサービスぶり。
この日は曇りだったんだけど、嬉しいことにここでちょっとだけ薄日が差して、なんとも感動的な景色だったな。

矢岳越え
なんとこの霧島連山を望む景色は、日本三大車窓の一つなんだって!
オレ、全然知らなかったよ。
この日は珍しく遠くにうっすら桜島まで見えたんだぜ。
なんにも知らないオレにこんなラッキー、ありがとう、旅行の神様。

矢岳越えの後はなんと宮崎県に突入。
肥薩線は熊本→宮崎→鹿児島と3県もまたぐ路線なんだ。
なぜだか得した気分。

真幸駅
宮崎県えびの市にある真幸駅。
名前の縁起良さから大人気だ。
ここはさっきの大畑と同じスイッチバック駅なんだけど、
スイッチバックしてから到着するんだ。
だから最初今から到着する駅を見下ろす状態になるんだけど、
えびの市のボランティアでおみやげ販売に来てる人達が駅で大勢待ってて、
手を振ってくれるの。
なんかあったけーよなー。そういうの。

いさぶろうくん
真幸駅にて、いさぶろうくんをパチリ。
オレ、男はあまり誉めないんだけどさ、山の中にたたずむいさぶろうくんは
ちょっとかっこよかったな。

この駅には、幸せの鐘っていうのがあって、停車から出発まで
ひっきりなしに鐘の音がしてた。
みんな幸せになりたいんだな。ま、オレもだけどな。

真幸駅を過ぎたら、吉松駅。
吉松駅に着くまで、今までと風景の流れるスピードが全然違うことに気づいた。
そうだ!登ったからには降りるんだよな!

尋常じゃない高速ガタンゴトンに、思わずヘッドバンキングする所だったぜ。
しないけどな。

そして吉松駅到着。
いさぶろうくんとはここでお別れ。
たのしい思い出をありがとう。
お前かっこよかった。いつまでも元気で走っててくれよな。

03へつづく。